山梨県の特色

山梨県の基本情報

面積

4,465.27k㎡

国土地理院
「令和3年全国都道府県市区町村別面積調」より

人口

811,000人

総務省統計局「日本の統計2021」より

人口密度

181.62人/k㎡

小数第三位以下四捨五入

山梨県の紹介・特徴

山梨県は、東京都、神奈川県、静岡県、長野県、埼玉県の5つの都県に囲まれた海のない内陸県です。甲府盆地を中心とする県中西部の「国中(くになか)地方」、富士北麓を含む県東部の「郡内地方」と大きく二つに分かれ、国中地方はさらに「中北地域」、「峡東地域」、「峡南地域」の三つに分かれます。県土の8割以上を山地が占め、主な平地部は富士山、八ヶ岳、南アルプスなどの多くの高い山に囲まれた盆地となっています。
山々を始めとする山梨県の豊かな自然と、そこからもたらされる農産物や特産物は「やまなしブランド」として国内外で認知されています。八ヶ岳や南アルプス、富士五湖といった自然、果物(ぶどう・桃・すももなど)や野菜(大塚にんじんなど)といった農産物、ワイン・日本酒やジュエリーといった特産物がその一例です。最近ではニホンジカによる農作物や森林への被害を受け、捕獲したニホンジカをジビエとして活用するという、高品質で安全な「やまなしジビエ」が新たな「やまなしブランド」として加わりました。また江戸時代の「甲斐絹」をルーツとした織物や、甲州印伝、西島手漉和紙などの伝統工芸品も有名です。

山梨県の
産業・仕事について

産業構造

産業大分類 企業数(社) 割合
卸売業、小売業 6,952 21.0%
宿泊業、飲食サービス業 4,958 15.0%
建設業 4,111 12.4%
製造業 3,905 11.8%
生活関連サービス業、娯楽業 2,946 8.9%
サービス業(他に分類されないもの) 2,433 7.4%
不動産業、物品賃貸業 2,380 7.2%
医療、福祉 2,054 6.2%
学術研究、専門・技術サービス業 1,203 3.6%
教育、学習支援業 906 2.7%
運輸業、郵便業 484 1.5%
農業、林業 233 0.7%
金融業、保険業 210 0.6%
情報通信業 190 0.6%
複合サービス事業 56 0.2%
鉱業、採石業、砂利採取業 22 0.1%
漁業 14 0.0%
電気・ガス・熱供給・水道業 8 0.0%
合計 33,065 100.0%

(総務省統計局「経済センサス」より)

産業の特徴

山梨県の県内総生産は約3兆6,000億円です。県内総生産の産業別構成は、第1次産業が656億円、製造業・建設業などの第2次産業が1兆4,186億円、卸・小売業や宿泊、飲食業、サービス、医療、福祉などの第3次産業が2兆774億円となっています。

【第1次産業】
農業は、水捌けが良い土壌である甲府盆地を中心に、ぶどう、桃、すももなどの果物栽培が盛んに行われており、生産額は農業生産総額1,032億円のうち607億円と5割以上を占めています。果物に次いでスイートコーン、トマト、なす、きゅうりなどの野菜や、牛肉、豚肉、卵などの畜産物が生産されています。水産業は、ニジマスやヤマメなどの川魚の漁獲・養殖が行われています。

【第2次産業】
四方が山地に囲まれ、水質が良好であることから、戦後の中央自動車道の全線開通以降、ファナック社やキトー社に代表されるような精密機械産業が発達しています。清澄な湧き水が多く採取できるため、ミネラルウォーター大手メーカーの多くが採水地として山梨県を選んでいます。また、果物の生産量が多く、これらを加工する食品メーカーも多く存在します。その他には、古くから石英(水晶)の採掘地であり、研磨宝飾を中心とした宝石加工業が発達、宝飾品や貴金属の加工・流通に携わる企業が1,000社近くあります。東京に近いという立地条件から、県外大手企業が工場を移転、新設するケースも多く見受けられます。

【第3次産業】
就業人口が最も多く、64%の方が第3次産業で就業しています。首都圏や中京圏に近いという利便性を活かし、富士山周辺はもとより、観光農園などの第1次産業を活かした観光業があります。

※参照:山梨県統計情報(県民経済計算、農業及び水産業生産額実績、国勢調査)

有効求人倍率・平均年収

有効求人倍率
(2023年1月/厚生労働省
「一般職業紹介状況」より)
1.45倍
平均年収(男女計)
(2019年/厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より)
32歳/394.3万円
37歳/447.4万円
42歳/469.2万円
47歳/480.3万円

上場企業一覧(証券コード順)

社名 本社所在地 業種 市場

株式会社プレミアムウォーターホールディングス

山梨県富士吉田市

食料品

スタンダード

株式会社アミューズ

山梨県南都留郡

サービス業

プライム

株式会社トリケミカル研究所

山梨県上野原市

化学

プライム

株式会社オキサイド

山梨県北杜市

電気機器

グロース

リバーエレテック株式会社

山梨県韮崎市

電気機器

スタンダード

株式会社エノモト

山梨県上野原

電気機器

プライム

ファナック株式会社

山梨県南都留郡

電気機器

プライム

株式会社フレアス

山梨県中巨摩郡

サービス業

グロース

株式会社クロスフォー

山梨県甲府市

その他製品

スタンダード

株式会社光・彩

山梨県甲斐市

その他製品

スタンダード

株式会社山梨中央銀行

山梨県甲府市

銀行業

プライム

富士急行株式会社

山梨県富士吉田市

陸運業

プライム

※複数の市場に上場の場合、代表的な市場のみを記載しております。また、更新日によって、最新状況と異なる場合がございます。

転職市況サマリー

上記の山梨県に本社を置く上場企業以外にも、例えば本社が東京である東京エレクトロン社の世界有数の事業所があります。このような半導体関連に携わるメーカーが堅調に業績を上げていることから、エンジニアの採用ニーズが多くなっています。また、業種を問わず経営幹部になり得る人材に対する採用意欲は強く、マネジメントや事業企画・経営企画といった経験者へのニーズが旺盛です。

山梨県の暮らしについて

家賃相場(月平均/円)

1R(20~29㎡) 37,720
1LDK(40~49㎡) 42,873
2LDK(50~59㎡) 49,904
3LDK(60~69㎡) 46,536

(2018年/総務省統計局「住宅・土地統計調査」より)

地価(坪単価平均/円)

1 上野原市 222,589
2 大月市 189,619
3 甲府市 187,799
4 昭和町 168,429
5 韮崎市 141,950

(2021年/国土交通省「地価公示」より)

ライフスタイル

山梨県は、その周りを囲む高い山々が海からの湿った風を遮ってくれるため、一年を通して雨や雪が少なく、晴れの日の多い過ごしやすい気候となっています。朝夕や夏冬の気温差が著しいのも盆地特有で、こうした気象条件が「果樹王国」としての山梨を育んでいます。ぶどう・桃・すももの収穫量は全国1位で、スーパーなどでも手軽に新鮮でおいしい果物が手に入ります。一方、山に囲まれた地形が影響し、全国的に見ても都市ガスの普及率が低いため、多くの家庭でプロパンガス(LPガス)が使用されています。レジャーについては、周囲の豊かな山々はもちろんのこと、車・電車で2時間ほどで静岡や東京に遊びに行くことも可能で、山・海の自然と都会の両方を堪能することができます。

※参照:農林水産省「作物統計・作況調査(果樹)」、総務省「社会生活統計指標 −都道府県の指標−」

通勤方法・時間

山梨県の平均通勤時間は34分で、主な交通手段は自家用車です。山梨県は平地が少ないため、盆地である甲府を中心に住宅地が密集しています。それらのエリアでは幹線道路が東西に走っているものの、朝夕の通勤時間帯は渋滞が頻発します。なお、電車やバスなどの公共交通機関は、全てのエリア・時間帯をカバーできておらず、利便性が良いとはいえません。移住後の交通手段として車の選択肢がない場合は、公共交通機関にアクセスの良い場所が、住まい選びの際の大きなポイントになります。
また、高校生の原動機付自転車免許取得率が全国的に見て高いことも特徴的です。通学に支障がある場合のみと条件付きですが、多くの学校で免許取得が認められています。通学手段の限られた山梨県において、原付は重要な通学手段の一つと捉えられています。

※参照:総務省「社会生活基本調査」、日本自動車教育振興財団「Traffi-Cation No.38」

自治体による暮らしの支援

山梨県では、移住・就職のワンストップ相談窓口「やまなし暮らし支援センター」を東京・有楽町に設置しており、移住や就業に関するセミナーや相談会が開催されています。また、県・市町村・民間事業者が会員となっている「富士の国やまなし移住・交流推進協議会」が運営するポータルサイト『甲斐適生活』においては、移住体験談や物件情報などの移住に役立つ様々な情報が発信されています。

山梨県の子育て・教育について

幼稚園・保育園数

国公立 私立
幼稚園 3 53

(2020年/文部科学省「学校基本調査」より)

国公立 私立
保育所 99 77
幼保連携型認定こども園 - 44
保育所型認定こども園 5 6

(2019年/厚生労働省「社会福祉施設等調査」より)

子育てのしやすさ

山や川、湖と、自然が豊かで四季折々に楽しめる山梨では、子どもをのびのびと育てることができます。キャンプ場なども多く、週末には手軽に親子でアウトドアを楽しむこともできるほか、車で気軽に移動できる範囲に観光名所や大型ショッピングセンターもあります。また東京、神奈川に隣接していることから、少し足を延ばせば大きなレジャー施設などへ出向くことも可能です。

東京などの都市圏に比べると待機児童数は圧倒的に少なく、子どもを預けやすい環境です。保育園や幼稚園によって、自然の中でのびのびと育てることをテーマにしていたり、英語、水泳、音楽に力を入れていたりと、様々な特徴があります。各自治体が発行する『子育てガイドブック』を参考に、園選びをすると良いかもしれません。

学校数

国公立 私立
小学校数 173 4
中学校数 85 8
高校数(通信教育を含む) 32 11
大学数 3 4

(2020年/文部科学省「学校基本調査」より)

教育環境

首都圏などの進学事情とは異なり、山梨県では高校まで公立校に進学することが多く、偏差値上位の進学校も多くが公立高校です。大学進学先は、隣接する東京都や神奈川県などが多いですが、国立の山梨大学をはじめとする県内の大学にも26.6%が進学しています。また、義務教育においては、小中学校の全学年において少人数学級編制(小学1・2年生は30人、それ以外は35人)をとる「はぐくみプラン」が実施されており、さらなる教育の質の向上のため、25人を基本とする少人数教育の検討も行政が主導して進めています。

※参照:文部科学省「学校基本調査」

自治体による子育て・教育の支援

山梨県では様々な子育て支援の制度があります。例えば病児保育施設については、他県では居住する市町村の施設の利用に限られることがほとんどですが、山梨県では女性の社会進出促進の流れのなかで、県内すべての病児保育施設が利用可能となり、子育て世帯の利便性を高めています。また、第2子以降の保育料について0歳~小学校入学まで保育料を一貫して無料とする全国初の取り組み(所得制限あり)のほか、県が策定した「やまなし子ども・子育て支援プラン」に基づき、子どもの成長に合わせた様々な支援が行われています。
教育支援としては、子どもが県外の学校に鉄道通学する際に利用できる、通学定期券代の補助制度があります。一人暮らしによる出費を抑えることができるため、より進学の可能性が広がっています。

※詳細や最新の情報は、各自治体のホームページをご覧ください。

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